校長室の窓
花屋の少年
もう23年の付き合いになるでしょうか。旭川で花屋を経営しているおじさんが車で花を売りに来るのです。私が枝幸中学校の一般教員時代の話です。またまたここでも生徒は落ち着いていませんでした。校舎破壊もあり、教室内のFF式ストーブはイス替わりです。もちろんストーブはボコボコ。同じ学年を組んでいた建さん(現幌延中校長)が「ストーブの上に花を置きませんか?」と案を出してきました。そこからです。生徒はストーブに座ることがなくなったのです。今思うと、どんなに悪たれを付いている生徒でさえも花を蹴散らしたり、乱暴に扱ったりはしなかったですね。花は教育環境を整え、生徒の心を豊かにしてくれるものだと確信しています。花屋の少年は今でも元気に宗谷を訪れています。